投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント バートン・マルキール
https://www.amazon.co.jp/dp/4532357853/ref=cm_sw_r_tw_dp_HY3JHKT64JJ95DGZZATK?_encoding=UTF8&psc=1 @amazonJPより
長期投資で最もリターンを獲得する手法
本書は『ウォール街のランダム・ウォーカー』のバートン・マルキールと『敗者のゲーム』のチャールズ・エリスの共著のようです。
主張は明快で、手数料の低いインデックスファンドと債券を積立投資すること。
マルキールのランダムウォーカーを読み終えたので、本著はちょうど忘れかけていた部分の復習になりました。(なお、敗者のゲームは読書中です)。
積立に関しては読めば読むほどもっと若い時から始めていればよかったと悔しい気持ちになります(笑)
2022年現在で若干本書が念頭に置いている状況と異なるのは、債権の利率でしょうか。
本書の初版、The Elements of Investingが著された2009年当時、米国の10年債利回りは3.7%台で、諸外国の長期金利も、例えばドイツ国債は4.0%付近、英国も4.2%程度とのことでした。
しかし、現在は、米国はじめ各国の10年債利回りが日本とほとんど変わらない0%台にあります。
新型コロナウィルスの影響から、供給網が絞られていてアメリカはインフレ率が高まっていますので、インフレ対策としてFRBは利上げを始めるようです。
しかしながら、果たしてリーマンショック前ほどの利率になるのか、正直見通しは立たないように感じます。
さすがに著者もこれほどの水準になるのは予想できなかったと考えますが、著者は株式と債券の割合を年齢によって8:2や6:4など例を挙げて、分散投資を推奨しております。
将来を予測することに意味はないのでしょうが、しばらく金利と債券価格が変わらない状況が続いた場合、今後20年積み立てを続けるとして、債権を分散投資の中に組み入れることが、どれだけ有効なのかは、誰にもわからないですね。
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