幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

読書記録

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論 ショーン・エイカー https://www.amazon.co.jp/dp/B07M8L2MB1/ref=cm_sw_r_tw_dp_7CBJGEJ4E06XKC15QZNH

@amazonJPより

今年読んだ中で間違いなくトップランク入りする良書でした。

本書は特にマネージャーやリーダーとしてチームを率いる方々に、こういうアイデアや事例があるのだ、という引き出しを増やす意味で、お勧めしたい本です。

ポジティブ思考がビジネスで効果があるそうです。

帯には「『自分は幸せだ』と思える人ほど、良い結果を生んでいる」「成功と幸福の驚きべき関係」と記載されています。 はじめに、本書を読んで早速実践に移した行動を共有いたします。

・テトリス効果を取り込む(テトリス効果)

ラッキーメモ、ハッピーメモと称して、「良かったこと」「学びになったこと」「成長したと思ったこと」について、前日にあった3つ以上を思い出してメモすることを始めました。

毎日良かったことを意識し、明日のメモに書こうと思いながら翌日にはそれを思い出してメモするので2倍のテトリス効果になります。

144ページ目を読んでから毎日、デスクの前のコルクボードにメモを張って11枚目になりました。少なくとも33個以上の良かったことをメモしております。

このペースで書いていけば、1年で1000個以上の「よかったこと」を貯蓄するペースになります。 テトリス効果でどれだけの影響がでるか、1年後が楽しみです。

・20秒ルール

習慣づけたい事を20秒以内にできるようにするというのはなるほど!でした。

しかし、自分にとっては悪い習慣を20秒ルールによって遠ざける、という逆の使い方が効果的でした。

例えば、仕事の合間の息抜きにチラッと見てしまうYahooトップニュースですが、無駄な時間だよなと思っていたので、ブックマークを削除したところ、区切りのいいタイミングでわざわざ検索してYahooトップニュースをチェックするという行動が激減しました。

一日の過ごし方において、今後も無駄だなと感じる行動は、20秒以上かかる仕組みで遠ざけたいと思います。

その他、多くのエピソードが記載されており、印象に残った箇所を下記に共有いたします。

・相対性理論の説明

相対性理論が何なのかはわかりませんが、光の速さで動いている人よりじっとしている人の方が早く歳をとる、というのは非常にわかりやすい例えでした。

・マインドセットという支点のてこの位置を変える

銀行強盗のエピソード(※)を不幸と思うか、幸福と思うかの違いですが、自分も死ななくてよかった派でした。ただ、これは個人の死生観も多少影響している気もします。

例えば時々ニュースになる癲癇発作を起こした運転手の事故で亡くなるケース、大阪・梅田の商業施設からの飛び降りで巻き添えになった不幸など、この世にはおよそ運命で寿命が決まっているのでは思わされる事象が時々発生します。

避けようのない事故については、自分は運命派なので、銀行強盗エピソードは自然と「運がいい」と捉えました。

・コントロールの円(最初に描くべき一番小さい円は『自己認識』)

できることから始める、怪傑ゾロのエピソードは新しい何かに挑戦するときはうってつけの考え方です。いきなりフルマラソンを走ろうとするより、まずは10分間のジョギングから始める、という考えでいきたいと思います。

・自制力は電池と同じ?

人間は我慢を続けると、忍耐力が消耗し許容力の基準が下がるそうです。これは今まで生きていて全く持って考えもしなかったトピックです。

意志力は信用するに足らない、これは肝に銘じたいと思います。

・社会に投資する→エジソンのエピソード

『お金か人生か、なぜイギリス人は貯金500万円で幸せに暮らせるのか』という書籍でも述べられていた通り、地域やコミュニティに投資する、共存共栄することは、皆で幸福に生きるために効果的であることが科学的にも述べられていて興味深かったです。

以上いくつか記載いたしましたが、中でも私の気に入りは、

・75歳の方々に対して行った、時間を巻き戻す実験(※)

・著者が学生時代に体験したアルバイトの忍耐実験

この2つでした。 75歳でも若返ることができるのは非常に魅力的な事実だと思いました。

また、著者の転び続けるエピソードについては、本書では述べられていないものの、もともと著者があらゆることについてポジティブにとらえているのではと私は推測しました(TEDの動画で語っていた本人を見て、その推測はさらに深まりました) 。

言い換えれば、エピソードのような理不尽で困難な状況も、テコの支点を変えてポジティブ効果で通り抜けることができるということを学びました。

最後に、本書を読んで変化した認識、マインドセット、ポジティブ思考で一つ上げるとするなら、自分は宗教観は持っていないのですが、輪廻転生という考え方に近いものとして、自分の寿命、死という区切りを、

『先に旅立った親友や家族との再会まで、あと○○年』

『今の人生から次のステップ、ワクワクする新しい冒険の始まり』

という考え方に捉えなおしました。

※銀行強盗のエピソード マネージャー研修でマネージャーたちに質問する内容。 「用があり訪れた銀行で、銀行強盗が乗り込んできました。強盗が発砲し、あなただけが腕を負傷しました。最終的には強盗は警察に取り押さえられました。あなたは自分の身に起こったことに対してどう思いますか?」という思考のトレーニング。

※75歳の方々に対して行った、時間を巻き戻す実験 75歳の方々に集まってもらい、実験の目的は知らされずに、「これから1週間、今が20年前だと思って過ごしてください」と伝えて過ごしてもらった実験。自分たちが55歳だった時のことを思い出してもらうために、服装、新聞や雑誌も当時の物、身分証明カードに55歳当時の写真入りのものを用意し、そこで一週間過ごしてもらった結果、実験前に受けた各種テスト(知力、体力、認知、短期記憶など)で、あらゆる改善が見られたとのこと。

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